社長の着眼
- 2010.02.25 Thursday
- 11:05
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『社長の着眼 Vol.237』
★自己評価は基本の確認作業から
ビジネスの世界は、評価ということなしには語れない。
どんなプロジェクトでも結果を出さなければなんの意味もないし、日常的な細かな仕事も、評価と無縁ではいられない。
評価はビジネスマンの宿命なのだ。
ところでその評価だが、自分自身を自己採点する、いわゆる自己評価というやつが一番難しい。
見えているようでいて、見えていないのが他ならぬ自分自身だからだ。
「自分は結構一所懸命にやっている。自己評価とすれば、まずまずの及第点だな」
とひとりほくそ笑んでいる人間にかぎって、自己満足にどっぷり浸かっていたりするのだ。
いくら厳しくしたつもりでも、甘くなるのが自己評価の共通原理である。
一度他人の評価を真摯に拝聴し、それが自己評価とあまりにもかけ離れているようなら、自己評価の甘さを悟ったほうがいいかもしれない。
管理者の自己評価という点で言うなら、まず必要なのは、管理者としての基本要素を再度確認することである。
それが明確でなければ、自己評価のしようがないからだ。
管理者の任務は何だっただろうか?
部門の成績を上げる、部下の人材育成をはかる、関連状況を集める、戦略構築をする、といったところが基本任務だったはずだ。
これらのそれぞれについて、自分なりの評価を下してみる。
目標達成度はどうだったか?人材育成についてはどうか?という具合に、例えば10点法で点数をつけてみるのだ。
ただ漠然と「自分は管理者として何点くらいかな?」とやっているよりは、はるかに自分が見えてくるのは間違いない。
一応の自己評価ができたら、次に他人の目から見た場合の点数もつけてみる。
むろんのこと、ひとりよがりに陥るのを防ぐためだ。
この自己評価と他人評価を、同時並行的にやってはじめて、評価は客観性を獲得する。
つまりは、ある程度信頼するに足りるものとなるのである。
飯塚 保人
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